庭天国

おじさんの庭は、かつての私たちの遊び場でした。いつも彼が手を下さないと、草むらに潜り込むことができずにいたのに、彼はその世界を、私たちには開放していました。

春先には、桜の木が咲き誇る頃でした。桃色をした花々が枝から落ちる様子を見ながら、その香りを嗅ぐと心身ともに癒されていました。おじさんは、それらの桜を見る度にとって愛情深い存在のように感じられます。彼の眼中では、私たちはただのお友達ではなく、お互いの心の中にある特別な位置に立っていると思えます。

夏になると、彼は池を作り、新鮮な魚を使った野菜料理を作らせたりと、何か新しいことを始めるのが好きです。その時私は、この池で泳ぎに行くことができることに喜んでいました。おじさんは、一人でも楽しめるように配慮し、それゆえこれほど美しい庭を持っているのはお父さんというご夫婦だけだと思います。

秋になり、日本刀のような葉が出現しました。それぞれ異なる形状や色合いで、私たちはそれを競争しながら探しに行きました。お父さんが持つ小さな図鑑を見ながら、それぞれの名前をつける楽しみがありました。他人からは見えない秘密の一面を持ったこの季節、私たちのお家での時間もまた貴重ですね。

冬になると、おじさんは雪の中で大きなキャンプファイヤーを開催します。大きな丸石の上に燃える火は、温かい光と煙を上げていくだけでなく、その音まで私の心底に響いてしまいます。子供時代には、これ以上何よりも安全感を感じていたと思います。この暖かな光によって、お父さんやお母さんの笑顔もより鮮明になるようですね。

最終的におじさんの庭は天国となります。ここでは自由であり、快適であり、大切にしてあるものすべてがある世界観をお持ちしています。これらの経験によって、私たちの心には永遠の印象が残り続けているはずです。この世にある最善の状態とは何か尋ねられるならば、おじさんの庭はいち早く答えるでしょうそれは「天堂」であることは間違いありません。また戻れる日まで、この思い出をお守りしますし、今後の生活にも影響与えてくれますので、どうかいつでもどこまでもありがとうという言葉をお送りください。そして私たちは「おじゃましてきた」と言って去っていきます。

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